留学中に部活動に参加した感想

　アメリカの高校では、バスケットボールやバレーボール、男子であれば野球やフットボール、女子であればソフトボールなど、多くのスポーツが、比較的小規模な学校でも部活動として提供されています。日本の高校と大きく異なる点として、アメリカでは1年を通して同じスポーツを継続するのではなく、2〜3か月ごとに季節に応じたスポーツへと切り替えていきます。

例えば、秋・冬・春といった季節ごとにプレーできるスポーツはある程度決まっており、1年を通して特定のスポーツに取り組みたい場合は、学校外のクラブチームに参加する必要があります。

　また、日本の部活動とのもう一つの大きな違いは、同じスポーツでもレベル分けが明確にされている点です。アメリカでは「Open Division」から「Division 5」までのカテゴリーがあり、Open Divisionが最も競技レベルが高く、Division 5が最も基礎的なレベルに位置づけられます。ただし、Division 5に所属しているからといってレベルが低いというわけではなく、その学校自体の規模や環境によるものであり、中には大学からスポーツ奨学金（スカラーシップ）を受ける選手も在籍しています。

　留学生には、ぜひ学校の部活動に参加することをおすすめします。

もちろん、どのスポーツに参加できるかはこれまでの経験によって変わりますが、多くの学校では経験者向けのチームと初心者向けのチームに分かれているため、未経験のスポーツにも挑戦しやすい環境が整っています。

部活動に参加することで、新しい友達ができたり、普段同じ授業を取っていない他学年の生徒と交流が生まれたりと、学校生活をより豊かにするきっかけになります。また、共通の話題が増えることで日常の会話も弾み、留学生活がより楽しく感じられるようになるでしょう。

　私自身もアメリカの高校でバレーボール部に所属していましたが、部活動を通してなければ出会えなかった友人や、今でも心に残る大切な思い出がたくさんあります。本当にバレーボール部に入ってよかったと心から思っています。

アメリカの部活動は、日本のように厳しすぎることはなく、のびのびと楽しめる雰囲気があります。留学を検討している皆さんには、現地での部活動にもぜひ前向きにチャレンジしていただき、充実した留学生活を送ってほしいと願っています。